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『てのひらにひとつ』電子配信とSS公開のお知らせ+α

こんにちは。花冷えの時期も過ぎ、過ごしやすい季節になりました。
日がな1日パソコンに向かっていることも多いので、座りやすく仕事しやすい環境でお仕事をしているのですが、こう気持ちいい気候だと、うっとりしてしまって逆に筆が進みません。

さて、そんな春うららの本日4/19、新書館さんから『てのひらにひとつ』の電子書籍が配信になりました。

てのひらにひとつ

【あらすじ】
経営学部生の和音(かずと)は、塾講師のバイトをしている。 そこへ社会人の日下部(くさかべ)が、医学部受験のために入塾してきた。 本来の志望進路もゲイである己の恋心も、すべてを諦めてきた和音。 誕生日の夜、胸にしまい込んだその秘密を、和音は日下部に吐露する。現実的ではない夢のためにひとり戦う日下部は、ただ黙って話を聞いてくれた。 そんな年上の男に、和音の心とからだはやがて惹かれてゆき……? 優しい年の差ロマンス♡




もう6年も前のお話です。
『小説Dear+』での初出は2012年フユ号(発行は2011年12月)で、執筆は2011年でした。
東日本大震災が起こったとき、わたしはデビューしたての駆け出しもいいところで、サイトもTwitterアカウントも持っておらず、自ら発信する力も勇気もありませんでした。
毎日テレビに映る被災地の厳しい現実を目の当たりにしながら、何の力ももたない自分が歯がゆく、もどかしく、せめて作家としてやさしいお話を書こう、毎日を真面目に頑張って生きている人たちが報われる、読んでホッとしてもらえるようなお話にしようと思って書いたのが、『てのひらにひとつ』です。そのテーマは現在に至るまで、わたしのBLのテーマになってきました。
そんなわけで、『天国に手が届く』とはまた違った意味で、わたしの原点となるお話です。
毎日を真面目に頑張って生きている方に、読んでいただけますように。
読後に、ホッとあたたかなため息がもれるようなお話になっていますように。
力不足は否めませんが、今でもそう思いながら、お話を書いています。
 
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さて、その『てのひらにひとつ』の2人のその後について、『小説Dear+』2013年ナツ号に載せていただいておりましたSS「終の棲家」を、このたび、新書館さまのご厚意で公開させていただくことになりました。
「その後」といっても、なんと本編の20年後です。
この2人は小さな揉めごとを経験しつつも、共白髪まで添い遂げるのだろうと思って書きました。ので、本編と、サイトのSSをお読みになってからお読みいただくと、さらに感慨深く読んでいただけると思います。
未読の方はもちろん、雑誌で読んだよ、という方も、どうぞよろしくお願いいたします。

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「小説は話中ですべてが完結しているのが望ましい」が持論なのですが、古いお話は当時語らなかった(語れなかった)ぶんがついつい出てきてしまいます。

そうそう、近著やアンケートにもいろいろとコメントありがとうございます。楽しく読ませていただいています。
その中で、『午後9時からは恋の時間』につきまして、
> アンケートハガキのSSペーパーは、出版社(配布)SSペーパーと同じですか?
という質問をいただきました。
アンケートハガキのSSペーパーは出版社の特典(配布)ペーパーとは別物です。
実は締め切りもまだ先で、1文字も書いていませんので、よろしかったらアンケートついでにどんなSSが読みたいかお書き添えください。
どうぞよろしくお願いいたします。
2018-04-19