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山の夜

IMG_0535.jpg

今でもときどき、小田切は叶さんを探しているんじゃないかと思うことがある。

真夜中にふと目が覚めたとき、テントの中に彼の姿はなく、稜線を見上げる影だけがシートに映っていた。
無性に不安で目が離せず、けれど声をかけることもできないで、黙って影を見守っていた。
30分だか、1時間だか、途方もなく長い沈黙ののちに、彼がひとつ息を吐く。物音を立てないよう静かにテントに入り、何事もなかったかのように横になった。
隣の気配を注意深く確かめて、俺も詰めていた息を吐く。細く、小さく、夜の闇を揺らさないように。

そんな夜もある。

* * *

いつもご訪問ありがとうございます。
コメント&拍手もありがとうございました。すべてありがたく拝読しています。
原稿執筆中につき、今回はこのへんで。
2014-09-01
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